第287回「5類感染症への移行」

2023年1月に、政府は春にも新型コロナウイルス感染症を5類感染症に移行することを発表しました。現在の新型インフルエンザ等感染症から5類感染症に移行すると、どのようなことが起こるのでしょうか。
今回は「5類感染症への移行」です。

第286回「ウイルス同時流行」

2023年1月現在、日本では新型コロナウイルス感染症の第8波に入っていますが、少しずつインフルエンザの感染者も増えてきています。新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時流行や同時感染はあるのでしょうか。
今回は「ウイルス同時流行」です。

第285回「新たな変異株」

アメリカでは、2022年12月からXBB.1.5という組換え体が急激に増加してきています。特にアメリカの東側の地域では、すでにXBB.1.5が半分以上を占めている地域も出てきています。このXBB1.5は免疫逃避が強く、ACE2受容体への親和性が高い、と考えられています。
今回は「新たな変異株」です。

第284回「複数回感染のリスク」

米ワシントン大学の研究者らは、新型コロナウイルス感染症COVID-19の感染を繰り返すことが予後に影響を与えるかどうかの研究を行いました。その結果、COVID-19の感染を繰り返すほど、発症時に重症化しやすくなり、死亡リスクも上昇することを示すデータが報告されています。感染回数が1回の人に比べて複数回感染した人では死亡リスクが2倍以上になり、入院リスクは3倍以上に上昇する、と報告しています。
今回は「複数回感染のリスク」です。

第283回「抗ウイルス薬の効果」

新型コロナウイルス、SARS-CoV-2の経口抗ウイルス薬であるモルヌピラビル、商品名ラゲブリオの安全性、有効性、費用対効果は、新型コロナウイルス感染症、COVID-19による罹患および死亡のリスクが高い地域のワクチン接種患者においては確立されていませんでした。英、オックスフォード大学の研究者らは、このような集団において通常の治療にモルヌピラビルを追加しても、COVID-19に関連する入院および死亡は減少しなかったと報告しました。
今回は「抗ウイルス薬の効果」です。

第282回「妊婦への抗ウイルス薬投与」

米国の研究者らは、妊娠中に新型コロナウイルスSARS-CoV-2に感染して、ニルマトレビル・リトナビル、商品名パキロビットを治療に使用した妊婦のアウトカムを調べる症例シリーズ研究を行い、有害事象で治療を中止した妊婦は47人中2人だけで、帝王切開による分娩数が予想より多かったものの、妊娠や生まれた子に対する悪影響は観察されず、妊婦に対する治療を支持する内容だったと報告しました。
今回は「妊婦への抗ウイルス薬の投与」です。

第281回「新型コロナウイルスワクチンと帯状疱疹」

米国の研究者らは、大規模データベースの情報を分析して、新型コロナウイルスワクチン接種後の30日間と、その他の時期の帯状疱疹発症リスクを比較して、リスク増加が見られなかったため、ワクチン接種後の帯状疱疹発症例は偶発的で、ワクチンはリスクを増加させていなかったと報告ししました。
今回は「新型コロナウイルスワクチンと帯状疱疹」です。

第280回「日本の抗体陽性率」

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードにおいて、日本における抗体陽性率の調査結果が報告されました。日本全体では26.5%、沖縄県では46.6%、大阪府では40.7%、東京都は31.8%でした。
今回は「日本の抗体陽性率」です。

第278回「新しい内服薬」

2022年11月22日、エンシトレルビル フマル酸、商品名ゾコーバが承認されることとなりました。早ければ12月から使用可能になります。ゾコーバは125 mgの錠剤で、12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして1日目は375mg、すなわち3錠を、2日目から5日目は125mg、すなわち1錠を1日1回経口投与します。
今回は「新しい内服薬」です。