第91回「急性白血病」

私たちの血液中には免疫を担当する白血球と酸素を運ぶ赤血球、出血を止める血小板の3つの血球が存在します。これらは、骨の中にある骨髄という部分で作られています。骨髄の中には白血球、赤血球、血小板のもとである造血幹細胞があります。この造血幹細胞から分化成熟して血球になるわけですが、造血幹細胞もしくは幼弱な細胞が自己増殖し、成熟障害を起こして腫瘍化するのが白血病です。腫瘍化した細胞が、本来リンパ球になる細胞の場合リンパ性白血病、それ以外の場合、骨髄性白血病の名前がつきます。
今回は「急性白血病」です。

第90回「非結核性抗酸菌症」

非結核抗酸菌(non-tuberculousis mycobacteria: NTM)は, 結核菌群およびらい菌を除いた約150種類の抗酸菌の総称です。NTMは、免疫不全患者さんのみならず健常な方への感染が成立すると考えられています。感染が成立すると特徴的な症状に乏しく,、数年~十数年かけて慢性肉芽腫性病変が緩徐に進行するのが一般的です。結核菌とは違い、ヒト―ヒト感染は一部を除いて起こさないとされるため,、患者さんの隔離は不要です。
今回は「非結核性抗酸菌症」です。

第89回「結核」

結核とは結核菌という細菌が体の中に入り、増えることによって起こる病気です。日本では、今でも年間17,000人以上の新しい患者さんが発生し、年間で約1,800人以上の人が命を落としている重大な感染症です。
今回は「結核」です。

第88回「インスリンポンプ」

糖尿病に対するインスリン療法には、インスリンを1日1回~複数回注射で皮下に注入する注射療法と皮下に留置した細くやわらかいカニューレを通して持続的に注入するインスリンポンプ療法とがあります。インスリンポンプは、近年では低血糖を予測してインスリン注入を止める機能を備えた製品が登場し、血糖コントロールを飛躍的に改善しています。
今回は「インスリンポンプ」です。