第90回「非結核性抗酸菌症」

非結核抗酸菌(non-tuberculousis mycobacteria: NTM)は, 結核菌群およびらい菌を除いた約150種類の抗酸菌の総称です。NTMは、免疫不全患者さんのみならず健常な方への感染が成立すると考えられています。感染が成立すると特徴的な症状に乏しく,、数年~十数年かけて慢性肉芽腫性病変が緩徐に進行するのが一般的です。結核菌とは違い、ヒト―ヒト感染は一部を除いて起こさないとされるため,、患者さんの隔離は不要です。
今回は「非結核性抗酸菌症」です。

第89回「結核」

結核とは結核菌という細菌が体の中に入り、増えることによって起こる病気です。日本では、今でも年間17,000人以上の新しい患者さんが発生し、年間で約1,800人以上の人が命を落としている重大な感染症です。
今回は「結核」です。

第88回「インスリンポンプ」

糖尿病に対するインスリン療法には、インスリンを1日1回~複数回注射で皮下に注入する注射療法と皮下に留置した細くやわらかいカニューレを通して持続的に注入するインスリンポンプ療法とがあります。インスリンポンプは、近年では低血糖を予測してインスリン注入を止める機能を備えた製品が登場し、血糖コントロールを飛躍的に改善しています。
今回は「インスリンポンプ」です。

第87回「高齢者尿路感染症に対する抗菌薬使用」

薬が効かない耐性菌を減らすために、抗菌薬の処方を減らすための努力が各国で続けられています。英国のグループは後ろ向きコホート研究を行い、高齢者の尿路感染症の場合には、受診日のうちに抗菌薬を処方した方が60日以内の血流感染と総死亡率を減らせると報告しました。
今回は「高齢者尿路感染症に対する抗菌薬使用」です。

第86回「顔面神経麻痺」

顔面を動かす表情筋に分布している顔面神経が、脳の顔面神経核から表情筋までの経路のどこかで障害されると、表情筋を動かす信号が入ってこなくなるために表情筋が動かなくなります。この状態を顔面神経麻痺といいます。
今回は「顔面神経麻痺」です。

第85回「痛風」

痛風発作の原因は尿酸という物質です。尿酸の濃度が高い状態が続くと、尿酸結晶が関節の内面に沈着してきます。痛風発作は、尿酸結晶に対してからだの防御機構である白血球が反応し、攻撃する時に起こります。
今回は「痛風」です。

第84回「スピードなのか、厳正さなのか」

科学の世界では権威のある雑誌Natureが日本の再生医療関連の製品の早期承認制度を「未熟で不公正(premature and unfair)」だとして批判しました。2018年12月に日本で承認された脊髄損傷治療用の「ステミラック注」の承認に関して批判しています。
今回は「スピードなのか、厳正さなのか」です。

第82回「閉塞性動脈硬化症」

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、主に下肢の動脈に動脈硬化が起こり、狭くなるか詰まるかして、足を流れる血液が不足し、それによって痛みを伴う歩行障害が起きる血管病です。重症の患者さんは、足を切断しなければならない場合もあります。
今回は「閉塞性動脈硬化症」です。

第81回「がんと動脈血栓」

がんを発症した高齢者は、そうでない高齢者と比べて、がんと診断される前の数カ月間に心臓発作や脳卒中を起こすリスクが高く、診断前1カ月がリスクのピークであることが、米国の地域住民ベースの後ろ向きコホート研究からされました。
今回は「がんと動脈血栓」です。