第297回「心血管リスクと新型コロナウイルス感染症」

英国London大学衛生熱帯医学大学院の研究者らは、年齢40~84歳のイングランド住民を対象にした研究を行い、約20項目の臨床情報から10年以内の心血管イベント発生率を予測するQRISK3で心血管リスクが高いと判定された人は、低いと判定された人に比べ、新型コロナウイルス感染症、COVID-19重症化リスクも高かったと報告しました。
今回は「心血管リスクと新型コロナウイルス感染症」です。

第296回「ラゲブリオの効果」

新型コロナウイルスSARS-CoV-2の経口抗ウイルス薬であるモルヌピラビル、商品名ラゲブリオは入院、死亡を30%減少させると言われています。しかしながら、このデータはオミクロン流行前、ワクチンが普及する前のデータです。ラゲブリオの有効性は、ワクチン接種患者においては確立されていません。そこで、通常のケアにラゲブリオを追加することで、COVID-19に関連する入院と死亡が減少するかどうかを確認する試験が行われています。
今回は「ラゲブリオの効果」です。

第295回「抗体陽性率」

2023年2月、日本赤十字社で献血した16歳〜69歳の13,121名を対象に、N抗体が測定されました。献血者のN抗体の調査の結果、42.3%、つまりおよそ4割の人が過去に新型コロナに感染したことがあると考えられました。
今回は「抗体陽性率」です。

第294回「マスク着用の判断」

2023年3月13日からマスク着用については屋内・屋外にかかわらず個人の判断に委ねられることになりました。場面や状況に応じて感染リスクを判断し、マスク薬用の判断をすることになります。
今回は「マスク着用の判断」です。

第293回「感染による免疫」

米ワシントン大学保健指標評価研究所の研究で、新型コロナウイルスへの感染により獲得した免疫は、同ウイルスに再感染した際の重症化に対する強力かつ長期的な予防効果を有することが明らかになりました。
今回は「感染による免疫」です。

第292回「生活習慣と後遺症」

米国ハーバード大学公衆衛生大学院の研究者らは、看護師の女性のデータを利用して、パンデミック前に調査した生活習慣と新型コロナウイルス感染症、COVID-19後遺症のリスクを検討し、肥満の程度つまりBMI、食事、運動、睡眠、喫煙、飲酒の6項目で健康的な生活習慣を守れている人はCOVID-19後遺症のリスクが低かったと報告しました。
今回は「生活習慣と後遺症」です。

第291回「COVID-19と細菌感染」

カナダの研究者らは、新型コロナウイルス感染症、COVID-19患者の細菌重複感染または2次感染の有病率を調査するために研究を行い、医療機関の受診時に重複感染を起こしている患者の割合は少ないものの、入院患者では2次感染を起こす割合が高かったと報告しました。
今回は「COVID-19と細菌感染」です。

第290回「ハイブリッド免疫の効果」

カナダのトロント大学の研究者らは、新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染とワクチン接種の両方を経験したハイブリッド免疫保持者について、再感染と重症化を予防する効果をオミクロン株流行期のデータを用いて、ワクチン接種のみで感染歴がない人や、感染歴はあるがワクチン未接種の人と比べ、ハイブリッド免疫保持者の予防効果が高かったと報告しました。
今回は「ハイブリッド免疫の効果」です。

第289回「オミクロン株対応ワクチンの効果」

日本国内では2022年9月から接種が始まったオミクロン株対応ワクチンですが、接種から数か月がたち、有効性や安全性に関してわかってきたことがります。
今回は「オミクロン株対応ワクチンの効果」です。

第288回「5類感染症とマスク着用」

政府は2023年5月8日から新型コロナを5類感染症にすることを発表しました。マスクの着用については、屋内、屋外を問わず個人の判断に委ねることを基本とする、という方針となったようです。5類感染症になったら屋内のマスクは廃止、というようなメッセージにならなかったことは評価できると考えています。各自がそれぞれの場面における感染リスクを理解し、マスクを着けるべき場面、着けなくてもよい場面が適切に判断できるようになることが重要であると思います。
今回は「5類感染症とマスク着用」です。