第137回「新型コロナウイルス小児の感染」

これまで世界中で確認されたCOVID-19患者さんの3-4%が死亡しているといわれていますが、72,000件以上の症例を分析した結果、全症例に占める10歳未満の子どもの割合は1パーセント未満で、分析時に中国で確認された1023人の死者のなかに、0歳から9歳の小児は1人もいませんでした。しかしながら、最近の報告では、ウイルスに晒された9歳以下の子どもたちの感染率は、ほかの年齢層と変わらない7-8%であるとされています。しかし、10歳以上のグループで見られるような重度の症状はほとんどありませんでした。
今回は「新型コロナウイルス小児の感染」です。

第136回「新型コロナウイルスPCR検査」

2020年3月6日から新型コロナウイルスのPCR検査が保険適用となります。全ての人が希望すればPCR検査を受けられるわけではありませんし、すべての医療機関で検査ができるようになるわけではありません。検査ができる医療機関は帰国者・接触者外来に限られています。
今回は「新型コロナウイルスPCR検査」です。

第135回「SARS」

重症急性呼吸器症候群、SARSは、SARSコロナウイルス(SARS-CoV)によって引き起こされるウイルス性の呼吸器疾患です。2019年末から流行するCOVID-19もコロナウイルスであり、SARSコロナウイルスと遺伝子学的には75~80%相同していると言われています。しかしながら、これまでわかっているCOVID-19の臨床症状はSARSとは異なっている部分も多くみられます。
今回は「SARS」です。

第134回「COVID-19」

新型コロナウイルスはCOVID-19と呼ばれるようになりました。コロナウイルスは一本鎖のRNAウイルスであり、表面を覆うエンベロープに突起があり、この突起が太陽のコロナのように見えることからコロナウイルスと呼ばれています。人に感染するコロナウイルスはこれまで6種類が知られており、この中にSARSやMERSが含まれ、その他の4種類は通常の風邪を起こすウイルスです。さらに新しくCOVID-19が認識されました。
今回は「COVID-19」です。

第133回「新型コロナウイルス肺炎」

新型コロナウイルス発生以来、いくつかの論文が発表されていますが、武漢大学中南病院のWang氏らは、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染による肺炎で入院した診断確定例138人の特性を分析した論文をJAMA誌電子版に2020年2月7日に報告しました。
今回は「新型コロナウイルス肺炎」です。

第132回「野口英世とカリオン病」

オロヤ熱とペルー疣は、コロンビア、エクアドルおよびペルーのアンデス山脈のみで流行している風土病です。オロヤ熱とペルー疣はあわせてカリオン病と呼ばれており、日本が生んだ偉大な研究者である野口英世博士と密接な関係があります。
今回は「野口英世とカリオン病」です。

第131回「新型コロナウイルス感染症」

2020年1月28日現在、新型コロナウイルスの感染は中国本土以外の10以上の国と地域でも確認されていて、感染者はこれまでに合わせて4500人以上となり、中国での死者は106人に上っていると報道されています。今回の新型コロナウイルス感染症に関しては、感染症法・検疫法に基づく指定感染症・検疫感染症に指定されました。
今回は「新型コロナウイルス感染症」です。

第130回「ネコひっかき病」

ネコひっかき病はBartonella henselaeを原因菌とする感染症です。症状は局所の丘疹と所属リンパ節炎で、診断は臨床的に行い,生検または血清学的検査により確定します。治療は局所の温湿布および鎮痛薬と,ときに抗菌薬を使用します。
今回は「ネコひっかき病」です。

第129回「ANCA関連血管炎」

血管炎症候群は全身に張りめぐらされている血管の壁に炎症を起こし、さまざまな臓器障害を引き起こす疾患群です。血管炎症候群は大きくは、炎症を起こす血管の太さで分類されます。このうち、小型血管に炎症を起こす疾患として抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎があります。
今回は「ANCA関連血管炎」です。

第128回「若年性特発性関節炎」

若年性特発性関節炎は、16歳未満のこどもに起こり、原因が分からず、関節炎の症状が6週間以上続く病気です。こどものリウマチ性疾患のなかで最も多く見られる病気であり、症状として関節に炎症が起き、関節が痛んだり、腫れたり、熱をもったり、赤くなったりして、関節を動かしにくくなります。関節炎は指にあるような小さな関節から、手首や膝のような大きな関節にまで起こります。若年性特発性関節炎の種類によっては、関節炎に加え、発熱を繰り返したり、皮疹が出たりすることもあります。
今回は「若年性特発性関節炎」です。