第87回「高齢者尿路感染症に対する抗菌薬使用」

薬が効かない耐性菌を減らすために、抗菌薬の処方を減らすための努力が各国で続けられています。英国のグループは後ろ向きコホート研究を行い、高齢者の尿路感染症の場合には、受診日のうちに抗菌薬を処方した方が60日以内の血流感染と総死亡率を減らせると報告しました。
今回は「高齢者尿路感染症に対する抗菌薬使用」です。

第86回「顔面神経麻痺」

顔面を動かす表情筋に分布している顔面神経が、脳の顔面神経核から表情筋までの経路のどこかで障害されると、表情筋を動かす信号が入ってこなくなるために表情筋が動かなくなります。この状態を顔面神経麻痺といいます。
今回は「顔面神経麻痺」です。

第85回「痛風」

痛風発作の原因は尿酸という物質です。尿酸の濃度が高い状態が続くと、尿酸結晶が関節の内面に沈着してきます。痛風発作は、尿酸結晶に対してからだの防御機構である白血球が反応し、攻撃する時に起こります。
今回は「痛風」です。

第84回「スピードなのか、厳正さなのか」

科学の世界では権威のある雑誌Natureが日本の再生医療関連の製品の早期承認制度を「未熟で不公正(premature and unfair)」だとして批判しました。2018年12月に日本で承認された脊髄損傷治療用の「ステミラック注」の承認に関して批判しています。
今回は「スピードなのか、厳正さなのか」です。

第82回「閉塞性動脈硬化症」

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、主に下肢の動脈に動脈硬化が起こり、狭くなるか詰まるかして、足を流れる血液が不足し、それによって痛みを伴う歩行障害が起きる血管病です。重症の患者さんは、足を切断しなければならない場合もあります。
今回は「閉塞性動脈硬化症」です。

第81回「がんと動脈血栓」

がんを発症した高齢者は、そうでない高齢者と比べて、がんと診断される前の数カ月間に心臓発作や脳卒中を起こすリスクが高く、診断前1カ月がリスクのピークであることが、米国の地域住民ベースの後ろ向きコホート研究からされました。
今回は「がんと動脈血栓」です。

第80回「インフォームドコンセント」

インフォームドコンセントは、略語でICと言われることもあり、説明と同意と訳され、患者さんが医師等の医療従事者から診療内容などについて十分な説明を受け理解した上で、患者さんおよびご家族が同意され、最終的な治療方法を選択していただくということです。
今回は「インフォームドコンセント」です。

第79回「病院機能評価」

現在多くの病院が、日本医療機能評価機構による病院機能評価を受けています。病院機能評価は、我が国の病院を対象に、組織全体の運営管理および提供される医療について、日本医療機能評価機構が中立的、科学的・専門的な見地から評価を行います。
今回は「病院機能評価」です。

第78回「敗血症とステロイド」

これまで敗血症患者さんに対するステロイドの有効性と安全性について検討した臨床試験は数多く行われてきましたが、その利益とリスクについては一貫した結論が得られず議論が続いています。
今回は「敗血症とステロイド」です。